今月の一字 【 美 】

秋の空、さわやかな風、夜が明けて昇る太陽。

昼の太陽は白くてまぶしいけれど、日が昇りたての太陽はオレンジ色で、暗かった周りの空も一面に色づき始める。

この自然の運行に美しさを感じない人は少ないでしょう。

昔をふり返って、生きることに苦しかった時は、季節の移ろいも目に入らなかった。

生きること、食べることに必死だった何年間。

今思えば懐かしい。人は生活にゆとりがないと、周りの事は目に入っても見ていないんだ。

大自然に包まれて、その中で生きている。その自然の法則のようなものに謙虚でありたいと思う。

10月。変化の時。

風も真夏の暑さとは違う。

コロナの猛威もワクチン等の対処をしながら、私達が慣れてきたのか、予防をしながらも世の中は動き出している。

今も、現実に日々の経営する中で、しんどいことはあっても、朝日が昇り、夜には月をめでる気持ちは健在だ。

その時間が元気を注入してくれている。心のゆとり、心の健康がつくづく大切だと感じている。

気持ちが動いて次に行動する。理念(想い)があって、その次に人は動く。

食べたいという気持ちが起こってから、人は箸を持ちお茶碗を持つ。

その当たり前なこと、自然なことに大切なことが隠れているように思う。

 

自然(山や川、木や花・・・)は、神様が作った最高の美。文字は人間が作った最高の美。

人々の心を和ませ、元気づける。書が描きたいと今朝の朝陽に祈る。

有限会社楠本書院
代表取締役:楠本 廣子

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