毎朝の愛犬の散歩道、
頬にあたる風に秋の気配を感じ、空を見上げると流れるようなすじ雲にも秋を見て、季節の移ろいを感じます。
この大きな自然界の中で、鳥も人間も虫も木も生かされて生きている・・・。
又、その中で鳥は鳥らしく大空を巡り、虫は虫らしく地を這い草を喰む。あるがままに無心に・・・と見えるが、視線を近づけて見ると、それぞれが生きるため、生き残るため、子孫につなぐために精いっぱい闘っている。
先日、同じ学びをしてきた仲間が逝った。
私との接触の頻度はともかく、余命何年の宣告を受けながら一切の延命治療を行わず、自然療法を貫いたその思いの深さと、芯の強さに驚嘆すると共に敬意、そして安らかな眠りを祈らずにはおられません。
翻って自分自身の姿を問うてみる。人は死して何を残すのか?
自らが善しとするその生き様しかないのではないか。と、
早朝の涼やかな風に乗って彼女の声が聞こえたような気がしました。
【 生命即神 】・・・亡き人が一番大切にしていた言葉です。