元の字は
日の光がすみずみ迄、明るくすること、四方を照らすことを表します。
そして、又、光によってかくれていたものを明らかにする意味もあります。
昭の下の火は 灬(れっか)といい、夜になると、大昔は電気がないので
火をもやして部屋を明るくした ことから照の文字になりました。
すみずみ迄照らすとはいえ、天の運行の巡りによって
日の当たらない場所や時もあります。
雨の日は、草木が喜び、曇りは暑い日差しをやわらげてくれます。
そして、雲の奥には太陽が輝いている。
目にみえる現象の奥に、目には見えなくても日の光がありいつも照らされています。
何があっても必ず日は昇ります。
人間でいうと良心のようなものでしょうか。
毎日、自分にとって好ましいこと、好ましくないことがおこります。
その一つ一つに手を尽くすことが大切であると同時に、
一つ一つの出来事に一喜一憂しない心の太さが、最も大切であること。
心を定めることの大切さを教えられている気がして、
今月の一字に選びました。