毎年この時期は、お寺でお塔婆(亡くなられた人の供養にお墓に立てる木の札)に文字を書かせて頂いています。
お盆という言葉は、盂蘭盆(うらぼん)という言葉が省略されて盆と言ったのが始まりです。
お盆は亡き人とめぐり合う日々でもあります。
耳をすませば、亡き人の声が聞こえ、目を閉じれば懐かしい顔が浮かびます。
そのことに思いを馳せながら、命の尊さやつながりについて考える貴重な機会でもあります。
実際にお会いしたことのない人々のお塔婆を、お仕事として一枚一枚書かせて頂いていますが、
一霊一霊の安寧を祈りながら筆をすすめていると、
普段垢まみれの私の心も少しづつ洗われていくような気持になります。
また、テレビを見ると高校野球の熱戦が映し出されています。
今ある命を精一杯輝かせて、イキイキしている姿にエールを送ると共に、
見ているこちらの方が勇気を頂きました。
命の尊さについて感謝しつつ・・・